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腸と脳の健康の話と、読書会のお知らせ

ここしばらく、数字を信用しすぎた自分を信用できなくなっていました

少しずつ気持ちが落ち着いてきました。

今から思うと、ブログ記事全部を消す必要はなかったかなーと思ったりもしますが、心機一転、また新しくやっていきたいと思います。

よろしくお願いします^^

 

今回は、なぜ過去記事一切を消してしまったのか、少し詳しく書いてみます。

 

・過去記事を消した理由

  1.  信頼していたデータの数字や解析が信用できなくなったから。
  2.  1により、今まで常識だと思っていたことに疑問を感じ、これまでの自分の判断自体に疑いが出てきたから

 簡単に言えば、この2つが理由です。

 

 今まではPubMedやメディカルオンラインなどの検索サイト、m3やMedical Tribune、それに厚労省(例えばeJIM)や大学などの公表データを参照してきました。その他、書籍や医療系雑誌、企業サイトなどから知識や情報を仕入れることもありました。

 

 私は根っから文系の人間ですが、過去に医療系の雑誌編集に携わったことがあり、論文の読み方やエビデンスレベルに対しての知識は多少はあります。

 ですから、やはりデータが重要だと今まで思っていたのですが、新型コロナのパンデミック以降、特に2020年末辺りから、その治療薬やmRNAワクチンに対する厚労省やメディアの対応が少しおかしいなと感じるようになっていました。

 コロナ関係の医療情報を追っていくうちに、国内で名前が挙がった治療薬や、海外製の全く新しい技術であるmRNAワクチンの効果とリスクの評価が何かおかしい。一方は過大、一方は過少に評価されているのでは? という気がしていました。

 

 その時々に公表されたデータを見ると、政府見解や医療記事の情報が正しいとしか思えませんでした。数字からすれば、政府・厚労省の新型コロナの対策や薬への対応は合っているわけです。

 ですが、臨床現場から挙げられた声や、ネットやラジオで耳にした一般の人の声、実際に聞いた話などの、より現実に近いものを突き合わせると、どうも噛み合わない。

 下手をすれば命に係わるかもしれないことで、現実とデータがこんなに噛み合わないことがあっていいのだろうか・・・と考えていました。

 

 何かが噛み合わない場合、どちらか一方、あるいは両方とも間違っていることが考えられます。

 私の側であれば、私の見る現実が偏っていたり、サンプル数が少なかったりすることからくる間違い。

 数字の側であれば、解析などによる解釈の間違い、あるいは数字自体の間違い。 

 

 細かいことは省きますが、結果的に、それまで目にしていなかった情報を見ることになり、さらに政府発表のデータ間の整合性に疑問を持ったり、厚労省の解析やデータ取り自体に信用が置けなくなりました。

 

 数字はいくらでも変えられます。数字自体は正しくても、解析手法や、解析の焦点を変えることで、解釈が大きく変わります。

 それは多くの人が知っていることだと思いますが、私は実感としてわかっていなかったのですね。

 

 そして、そういった数字を今まで単純に信じていた自分自身に大きな疑問を持ちました。自分ですら信用できない自分が、誰かに向けて何かを言うことができるのか・・・という疑問です。

 つまり、私は全く成熟していない人間だったということですね。

 

 ここ数カ月、ずっと考え続けてきたことが、本当に信用できることは何か、ということです。

 これはいまだに考えています。でも今のところ、自分自身が体験したことは確かなことだと思っています。